★βmax 人気 コミック雑誌なんかいらない 内田裕也 渡辺えり子 麻生祐未 ビートたけし 郷ひろみ 三浦和義 小田かおる 志水季里子 殿山泰司 他

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発売日: 1986/04/21 製作年: 1986 製作国: 日本 収録時間: 124分 出演者: 内田裕也 清水宏 久保新二 河原さぶ 下元史朗 趙方豪 篠原勝之 小田かおる しみず霧子(志水季里子) 殿山泰司 常田富士男 逸見政孝 港雄一 しのざきさとみ 渡辺えり(渡辺えり子) 麻生祐未 桑名正博 安岡力也 片岡鶴太郎 おニャン子クラブ 嶋大輔 村上里佳子 螢雪次朗 池島ゆたか 真堂ありさ 原田芳雄 監督: 滝田洋二郎 製作: 海野義幸 脚本: 高木功 内田裕也 原作: ---- 詳細: ---- 字幕: ---- 音声: hi-fiモノラル/日 シリーズ: ---- メーカー: ポニーキャニオン ジャンル: ドラマ 全体状態評価「B」・経年劣化「小」・カバーイタミ「小」・スリキズ「小」・セル仕様
※ベータマックステープになります。再生には専用のデッキが必要です。

恐縮です。ひと言お願いします。"I can"t speak fucking Japanese"

聖子結婚、山口組×一和会抗争など当時の事件を追う人気突撃レポーターの姿を描く。 テレビの人気突撃レポーターの取材活動を追う中で実際に85年に起こった有名人のスキャンダルや社会的事件をはさみ入れ、ワイドショーに踊らされる大衆への皮肉も込めて描いた衝撃の問題作。ワイドショーの人気レポーター、キナメリは有名人のスキャンダルをハイエナのごとく嗅ぎ回る男。今日も事件を求めて街へ繰り出す。ロス疑惑の三浦和義にマイクを向け、神田正輝と の結婚を控えた松田聖子の家に張り込み、ヤクザの抗争を取材する…。

主演の内田裕也扮する人気芸能レポーターの奮闘ぶりを通して、ワイドショーに踊らされる大衆を皮肉った作品である。成人映画出身の滝田洋二郎が初めて一般映画の監督を務めた作品でもある。なおタイトルは内田がファンであるという頭脳警察の楽曲のタイトルから付けられた。 作品中には当時(1985年頃)に実際に起こった事件・事故や出来事を取り入れており、特に芸能界で「お騒がせ」した本人は作品中に自ら登場しているなど異色のキャストも話題となった。また内田の作品内の口癖は「恐縮です」であり、これは実際の芸能レポーター・梨元勝のキャラクターをモデルにしている(その梨元も作品内に登場する)。またその役名「キナメリ」は、内田と親交があった編集者木滑良久を元にしている。 カンヌ映画祭監督週間に招待、ニューヨーク・ロサンゼルスの映画館でも上映され、世界的にも高い評価を受けた。

※このビデオ版は現在発売中の廉価版DVDからカットされた2シーン(4分程度)を収録しているノーカット版です。DVD版でカットされたシーン〝同業女性レポーターとのS○Xシーン”、“日航機墜落現場(映画ではダイニチ航空)である御巣鷹山の取材シーン”の2箇所がDVDではオリジナルよりカットされてます。劇場公開版にはあった内田裕也のの主題歌はDVD版・VHS版ともに収録なし。完全ノーカット版(2カットシーン+劇了後の主題歌収録)は現在のところソフト化されたものではLD(レーザーディスク)でしかみることができません。

出演: 内田裕也 (芸能レポーター・キナメリ) 渡辺えり子 (キナメリの妻) 麻生祐未(少女) 原田芳雄 (プロデューサー) 小松方正 (ワイドショーの司会) 殿山泰司 (隣の老人) 常田富士男 (警察官) ビートたけし(殺人犯) スティービー原田 (殺人犯の子分) 郷ひろみ(ホスト) 片岡鶴太郎(ホスト) 港雄一 (ホスト) 久保新二 (ホスト) 桑名正博 (バーの客) 安岡力也 (バーの客) 篠原勝之 (バーの客) 村上里佳子 (バーのママ) 小田かおる (レポーター) 志水季里子 (キナメリを買う女) 片桐はいり (ホストクラブの女) 橘雪子 (ホストクラブの女) 趙方豪 (レポーター志願者) 梨元勝 (芸能レポーター)※クレジット無し 三浦和義 (本人役) 桃井かおり(本人役) おニャン子クラブ 逸見政孝(当時フジテレビアナウンサー) 横澤彪(当時フジテレビプロデューサー) 下元史朗 伏見直樹とジゴロ特攻隊 螢雪次朗 ルパン鈴木 池島ゆたか 藤井智憲 真堂ありさ しのざきさとみ 清水宏 長友啓典 川村光生 叶岡正胤 斉藤博 長谷川幹樹 新井義春 高橋良明

「恐縮です」を口ぐせに、有名人のスキャンダルをハイエナのように追いかけては暴露していく嫌われ者の芸能レポーターのキナメリ。そのあくどく無神経で、かつエネルギッシュな行動をとおして、現代社会におけるマスコミとそれに振り回される一般大衆の心の闇を痛切にえぐった問題作。 『水のないプール』 『十階のモスキート』と反社会的映画を企画し、主演してきた内田裕也の面目躍如ともいえる傑作で、自身も同年度のキネマ旬報主演男優賞を受賞。監督は『陰陽師』などで知られる滝田洋二郎で、これが一般映画初演出となった。 梨本勝など実際のレポーターも多数出演。また、製作当時、ロス疑惑事件で話題となっていた三浦和義が本人役で登場したり、さらにはマスコミの面前で行われた豊田商事社長殺害事件を、ビートたけしを犯人にすえて再現するなど、映画の中身も相当にスキャンダラスである。

【虚構と現実が入り乱れる滝田洋二郎監督の衝撃作】 滝田洋二郎監督と言えばおくりびとというイメージが最近では強くなったが、やはり滝田洋二郎監督と言えばこの一般映画デビュー作の本作の印象が強烈である。 アクの強い内田裕也が芸能リポーターに扮し、映画公開当時の80年代中期の実際の芸能、社会的事件が次々に再現されていくという虚構と現実の境界線が崩壊していくような奇妙な感覚にとらわれていく作品である。当時のネタになっている事件を知らない世代にはそれ故いまいち意味が分からないかもしれない。 ラストの豊田商事の会長刺殺事件の再現が見所だが、犯人の一人はビートたけしなのだが、あまりに実際の事件を再現し過ぎているため、全く笑えない。 ラストの血まみれの内田のセリフが印象的である。80年代の日本映画を語る上で外せない異色作として必見である。

【No More Comic】 内田裕也親分、最高の1本。どうも親分の意図するところは判りにくいが、現代社会定着してしまっている芸能人のゴシップや事件、情報至上主義へのアンチテーゼではないだろうか?実在の事件を取り上げ脚色し、またあるときは実在の人物に突撃インタビュー(演技丸出し・・)。やはり垂れ流される情報への警告だろうか。ポルノ映画出身の滝田洋二郎が撮ったというのも非常に興味深い。その過激なテーマにより、ニューヨーク映画祭で上映された。

【あの頃を感じることができる】 1985年は日本が未曾有の好景気を迎えアゲアゲになる「予兆」のような年であり なんていうか、今と違い社会にエネルギーが充満していて 起こる事件も、そのエネルギーの間違った方向への噴出といった趣のものが多かった そういう意味で、85年に起きた象徴的事件の数々をを再現した感のある、この映画は当時の世相・ムードを知る上で、また、当時を過ごした人たちがあの時のノスタルジーに浸る意味で、最高の一本といえる ただ、、御巣鷹山の日航機墜落事件でこの映画ではその犠牲となった方々の肉片などが事故現場の樹木に絡まったりする 衝撃的なストップモーションのシーンがあったのだが、現在発売中のの廉価版DVDでは それがカットされてしまっている これはまあ、諸般の事情があることを察することができるのだが、ちょうど現在において民事再生法が適用された日航のある意味「歴史」であるわけだし、フォーカス・フライデーといった写真週刊誌の「仁義なき」加熱報道の悪しき「歴史」という意味でも、ここはノーカットで出してほしかったなあと そういった意味で多少の減点はありまするが、やはり観る価値のある一本に間違いはないです たとえば内田裕也演じるところのキナメリが、山一戦争でいきりたつヤクザを取材に行って(これはリアルな突撃撮影でしょう)、屈強のヤクザにすごまれ、小声で「キャメラ、カット」と言うあたり、なかなかでした。

【1985年日本の世相がよく分かる】 1985年といえば、当時僕は9歳。何か1985年頃というのは、子供心に日本中が変に浮ついていたなあと感じていたものだが、この映画を観るとあの頃を懐かしむというより、そのまま1985年という時代に迷い込んだ錯覚に陥る。それは1985年に実際に起きた数々の事件を取材してゆくというフィクションではない現実が映し出されているからだと思う。日航ジャンボ機の墜落のシーンはかなりショッキングです。1985年の日本という時代背景が凝縮されている映画です。

【リアルタイムで見てない人も是非みてください。】 内田裕也がエンディングに吐く台詞に"I can"t speak fucking Japanese"に、当時、大変共感しました。この20年でマスメディアがどのくらい変化したのやら!?リアルタイムで見てない人も是非みてください。 ちなみに「コミック雑誌なんかいらない」は、内田裕也が大好きな頭脳警察の曲(頭脳警察セカンド収録)です。

【見れば分かるさ!裕也のすごさが!】 内田裕也が芸能リポーター役で主演。 パッケージに書かれている解説などは読まずに先入観なしで観て下さい。クセはあるかもしれませんが、最高に面白い映画だと自信を持ってお勧めします。 実際に起きた事件とフィクションを織り交ぜながら芸能リポーターとしての自分に疑問を抱きながらも理想と現実の間で葛藤していく内田裕也からは、見ている人間に対して、何か強烈なメッセージが発信されているように感じます。 出演者も原田芳雄や渡辺えり子等がいい味だしていて、途中でだれる事無く、あっという間に最後まで観る事ができました。 80年代は熱い時代だったと言う事及び内田裕也の人間力を改めて感じさせてくれ、パワーがもらえる映画です。 ぜひ、観て見て下さい。

【滝田洋二郎の一般映画デヴュー作】 滝田洋二郎がアカデミー賞を取ったと聞いて ある意味感慨深いものがある。今でこそ 皆騒いでいるわけだが 1980年代の滝田洋二郎とはポルノ映画監督の旗手であり鬼才だと言われていたことを覚えている。これは 真剣に言っているのだが 日活ロマンポルノ等が 今日の邦画盛隆に果たしてきた貢献は非常に大きい。森田、根岸、滝田、中原、黒沢(清)といった 現在の邦画を支えている「巨匠」は 皆 日活ロマンポルノを撮ってきている。 そんな滝田洋二郎の一般作第一号が本作だ。但し 本作を「一般作」というのは書いていて自分で笑ってしまう。それほどに強烈で ナイーブなカルト映画だからだ。 本作は 滝田洋二郎の映画であるとは言わないと思う。なんといっても内田裕也の映画だ。内田の脚本主演作品であるだけではなく 彼のただならない存在感が本作を大傑作にしている。 これは誤解を恐れずに言いたいが 滝田にとっての本作はキューブリックのとっての「スパルタカス」に似ている気がする。、「スパルタカス」はカークダグラスの映画であり キューブリック自身は 自作と認めていないと生前言っていたという。 但し 本作を撮ったことで滝田洋二郎は一躍 「一般映画」に出てきたことも確かだ。また滝田がいなかったら かような破天荒な映画が出来なかったとも思う。 それにしても滝田がアカデミー賞を取ったことは 多くの人が感慨深いだろうと思う。

【おくったひと】 水のないプール、十階のモスキートに続く内田裕也三部作の完結です。本年のアカデミー外国語賞をとった滝田監督もここからでたといってもよかろうかと思います。飛躍しますが現在の日本映画のあるカタチはみなここからでたといってもよかろうかと。つまりは裕也氏がいかに現日本映画のなかでの特異な位置をしめていたのがわかります。日本映画の批評で氏の貢献への洞察が欠落しているのは至極残念でありまたそれゆえ氏の存在を照射しているようにも思えます。 小泉今日子、北野武、催監督、本木さんなどなど祐也セレクションの奥深さがにじみ出てきた今日この頃で、その当時の奥深さにまいりますが、もちょっと兎に角評価されてしかるべきだなと。この映画自体は奇妙な映画でいろいろな角度からみれると思います。ちなみに「おれのからだはーマンガだからー」と歌う裕也さんのセリフに今日の日本の姿をみてしまいます。おそるべき、また評価されるべき一本。

【 The 映画 ・ The 80年代ニッポン】 他の方がレビューされているように現在発売中の廉価版DVDにはカットシーンがあるのは残念ですが、そのこと(どうせ観るなら完全版を・・・と)が理由で観る機会を逃している方がおられたら、それはあまりにも勿体無い気がします。特にこの映画を観たことがなければ観て絶対損はないと思います。最近の映画では決して与えられないたくさんの「言葉では説明できないもの」を見せてくれます。 完全版は(カットの内容的に再リリースの可能性が低いと感じるので)幸運にもリリースされたらそのときに観よう、でどうでしょうか(矛盾したことを言いますが、手に入るなら完全版が絶対おすすめです)。この映画自体ののスピリットはまったく失われていない。映画の存在そのものがとても大きいです。 久し振りに「映画」を観た、と思いました。そうだ、この心にひっかかる感じ、これが「映画」だった・・・最近忘れていたかも・・・と。いい意味でハリウッド映画等の影響を受けていないからか?それに比べて最近の映画はTVドラマの延長みたいなものが多いな~と気づかされました。 ただ当時の時代背景をまったく知らないと面白さがとちょっとわかりにくいかも?しれません。この映画に本人役として出演されている、当時「ロス事件」で話題になった三浦和義氏についてだけでもネットなどで調べておくことをおすすめします。

【滝田洋二郎の名を世に知らしめた傑作】 日本映画界を席巻する「おくりびと」旋風。個人的には、正直そこまで絶賛される映画かと思える印象で、納棺師と日本的葬儀の風習が物珍しかった事が受賞をアシストしたかのようなアカデミー賞での栄誉はともかく、国内各賞も総なめとはなんにも過大評価な気がするのだが(失礼)、その中で、ピンク映画出身の滝田洋二郎が、日本人として初めてオスカー受賞監督として栄えある脚光を浴びたのが、何よりの快哉事であった。 今作は、滝田初の一般映画にして世間で認められた話題作。ボブ・ウッドワードを尊敬し筑紫哲也になりたかったTVレポーターが突撃取材し体験する85年の日本の世相を照射し、マスメディアの欺瞞性をスキャンダラスに活写する。 日航ジャンボ機墜落、豊田商事事件、山口組抗争ら社会的事件に、百恵友和結婚、桃井かおり、安岡力也にオニャンコに至る芸能ネタまで、フィクションに一部ドキュメントな部分も交えながら、虚々実々に展開するが、キワモノ的な題材を逆手に取って、ワイドショーやゴシップ週刊誌を見たり読んだりする如くのいかかがわしさで、タイムリーかつスリリングに見世物的に撮る事で、マスコミのみならず、観る側の興味本位な大衆心理にも警鐘を鳴らす。 強面の内田裕也が、笑わぬレポーター・キナメリ役を怪演。最大の見せ場は、当時連日マスコミを賑わせていたロス疑惑の三浦和義自身が登場し、キナメリ相手に、アドリブでのマスコミ批判を行うシーン。やはり彼は、紛れもなく"あの時代"のトリック・スターだった。

【 I can"t speak f×××ing japaneese.恐縮です。】 この頃の日本映画における内田裕也の功績は小さくないです。 前作の「十階のモスキート」で,日本映画も捨てたもんじゃない,と思わせる見事な脚本力をみせた内田裕也。 本作も前作同様,自ら脚本主演を兼ねた,80年代という時代を反映した作品になっています。 残念ながら,「十階のモスキート」と比べるとその脚本力という点からは見劣りしますが,時代に対する自身の怒りややるせなさのようなものが感じられる作品になっています。 内田裕也には,演技の巧い下手を度外視した存在感があり,彼が出ているだけで観てみようかと思わせる数少ない俳優の一人です。 ここで描かれる事件(ロス疑惑や豊田商事事件など)は当時タイムリーにテレビで観ていたもので,当時この映画を観たときには,ロス疑惑の本人が出演するなど,よくこんな映像がとれたなと感心したものですが,そういった時代を象徴する事件や世相を知らない世代が本作を観たとき,どのように感じるのだろう。 あまりにも時代を写し取った作品だけに,時代の経過と共に忘れ去られてしまう運命にあるのだろうか。 それでも本作が放つ熱のようなものは感じることができるのではないでしょうか。
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